体脂肪を落としても、除脂肪は落とさない！　事例紹介③

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ダイエットするとき、体重の増減ばかり気にしていませんか？

U15プロジェクトでは、体重ではなく体脂肪率や除脂肪体重にも目をむけてカラダづくりをしています。

除脂肪を維持しつつ、いかに脂肪を落とせるか、その一例をご紹介します。

◆プロジェクト開始前

ポッコリお腹を気にしている30代男性。

周りのスタッフに比べると痩せて見えますが、お腹周りに脂肪がついているのが分かります。

脂肪量はけして多くはないのですが、筋肉量があきらかに少ないのが原因と考えられます。

もともと筋肉が付きにくい体質だということですが、食事方法やトレーニング次第では変わってきますので、タンパク質中心の食事と筋肥大を目的としたトレーニングをメインにボディメイクしていきます。

◆ファスティングと食事

まずは酵素ファスティングで腸内環境を整え、デトックス力を高めます。カラダに溜まった有害物質や老廃物を排出し、代謝の良い体作りを行います。

実施した方法はこちらの集中３日間プログラム。

準備期２日、断食期３日、復食期２日の計７日間で酵素ファスティングを実施しました。

準備期は、酵素栄養学に基づいた食事。

断食期は、酵素９８％の極濃酵素ドリンクと水素水で固形物一切なしのデトックスを実施。

復食期は、酵素栄養学に基づいた食事でゆるやかに通常食に戻していきます。

ファスティングの結果は．．．

体重は-2.9kgとだいぶ落ちましたが、うちほとんどが除脂肪量2.3kg減となっており、体脂肪率に変化はありません。

除脂肪体重は、体重から脂肪量を引いた重さなので、筋肉や内臓、水分などを指します。ですので、脂肪量とは反対に落としたくないものになります。

ダイエット時に気にしてしまうものは、やはり体重ですよね。しかし、減量したとしても、なにが減っているのかが注目すべき点です。

筋肉量・脂肪量・除脂肪体重の増減で、食事管理やトレーニング内容も変化してきます。

この場合は、体脂肪を落とすより、筋肥大を目的にした方が良いと考えられます。

ファスティング後の食事は、納豆や豆腐、豆乳などの大豆製品を毎日取り入れています。

タンパク質を摂取することで、筋肉の維持・増加を図り、糖質制限で体脂肪を落としていきます。そのうえでトレーニングを加えていきます。

しかし、適度に糖質を摂取することも忘れてはいけません。

糖質は、体内でグリコーゲンとして筋肉や肝臓に貯蓄され、体を動かすエネルギーとして使われます。

このグリコーゲンが不足していると、トレーニングした際に筋肉がエネルギーとして消費されてしまいます。

せっかくつけた筋肉を消費しないためにも、特に運動前は糖質を摂取することが大切です。

また、消費エネルギー＜摂取エネルギーの状態になると、貯蓄されるグリコーゲンがキャパオーバーになり、脂肪に変わってしまうので、食べ過ぎには注意です。

◆トレーニング

気になるお腹を引き締めるために、体幹トレーニングを中心に行っています。

これで基礎代謝を上げていきます。

基礎代謝を上げると、安静時のエネルギー消費量が増えるため、より体重が減りやすくなります。

しかし、摂取エネルギーが多い状態で行うと、脂肪より先に筋肉が消費されてしまうので、食事管理と並行して行います。

体幹トレーニングのメリットとしては、体の内側にある「インナーマッスル」を鍛えることが出来ます。

インナーマッスルとは、体の深層部にある筋肉です。

消費エネルギーが高いわけではありませんが、インナーマッスルを鍛えることで、基礎代謝が高くなります。

疲労が蓄積されにくいため、慣れてきたら毎日やるのがベストです。

他にも

・姿勢改善

・ポッコリお腹の解消

・体が疲れにくくなる

・パフォーマンス向上

などの効果が期待できます。

ダイエット効果というよりは、脂肪を付きにくくさせることを目的にしています。

◆1カ月の成果

ファスティング・食事管理・トレーニングを1カ月行った結果です。

お腹周りのたるみが減ったのがわかります。

ファスティング後は筋肉量-1.1kgでしたが、0.9kg取り戻し、体脂肪量は1kg以上落とすことが出来ました。体脂肪体重も回復しています。

今月は、体脂肪を落とすことにフォーカスして取り組みました。

その結果、除脂肪体重があまり減ることなく、体脂肪を落とすことが出来ました。

今後は、少しずつ糖質の摂取も行い、筋肉をつけることを目的に行っていきます。

1ヵ月後はどうなっているでしょうか。楽しみです。